塙 翔平 / 演出

このオペレッタをオール日本語で上演すると決めた時、「舞台を日本に移してしまおう！」と思ったのがこの脚本の始まりでした。

物語の進行をイダという従来のこうもり公演ではあまり目立たない役（！）に託し、主人公たちには和服を着せ、
２幕の夜会ではなかなかお目にかかれない代物を登場させます。

今まで誰も見たことのないこうもり、それでいて極めて本質的なこうもりというのが演出的テーマです。

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こうもりの本質とはなんでしょうか。

戦争・疫病・天災、様々な出来事が私たちを分断しようとします。わたしとあなたをです。

しかし本当に苦しい時、『つながり』こそが私たちを救ってくれるのだと確信している自分がいます。

どんな時代、どんな場所であろうと変わらない”人々の欲求”や”生きよう！楽しもう！！”という想いが
舞台から溢れ出し、客席の皆さまの明日への活力になればこれほど嬉しいことはありません。