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幼いふたりの兄妹ヘンゼルとグレーテルは、貧しいほうき職人のお父さんと三人で暮らしていました。
ある日、お留守番をしていたふたりはお腹が空いたので森へ出かけてしまいます。
やがてお父さんが陽気に帰ってきますが、どこを探してもふたりの姿は見当たりません。
そして「恐ろしい魔女が住む森へ行ったのでは…」と心配になり、ふたりを探しに出かけるのでした。
ヘンゼルとグレーテルは、森の中で迷ってしまいました。
その時ふたりの前に現れたのは、眠りをもたらす眠りの精。
眠くなったふたりはお祈りを済ませると、すやすやと眠りにつくのでした。
翌朝、お日さまの使いである露の精の力で、ヘンゼルとグレーテルは目を覚まします。
やがて目の前に、お菓子でできた不思議な家が現れるではありませんか!
お腹ペコペコの兄妹は、夢中でお菓子を頬張ります。
…すると、どこからともなく笑い声が。なんとお菓子の家は、恐ろしい魔女のすみかだったのです!
魔女は魔法をかけて、ふたりを動けなくしてしまいました。
兄妹をお菓子に変えて食べてしまおうと企む魔女は、グレーテルに「かまどの火を見ておくれ」と誘います。グレーテルは「どうやればいいの?」とわからないふりをして、魔女をかまどの近くに呼び寄せます。
そこですかさず、グレーテルは魔女をうしろから、トン!!
かまどに突き落とし、魔女を退治したのです
魔法がとけると、そこへ、ふたりを探しに来たお父さんがやってきます。
「苦しい時こそ、神さまがお助けくださるのだ」と、神さまへ感謝をささげ、
親子は再会を喜び合うのでした。
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